花だよりの歴史

花だよりの歴史

花き生産の取組は、水稲の補完作物として平成元年に6戸の組合員が花きの「ストック」栽培を始めたのが始まりです。
同年、歌笛小学校旧校舎跡に町の農業実験センターが開設し花き栽培の技術指導がなされました。平成5年には同実験センターに共同育苗施設が設置され、種苗施設としての役割を担うこととなりました。平成7年、夏期の冷涼な気候である三石地域の特性を生かした新たな品目「デルフィニウム」を中心とする栽培の取組を始めました。

さらに、生産組織の中に、品種や作型、規格の統一を図る「出荷委員会」の専門部会を立ち上げるとともに、販売体制にも早くから共選・共販の取組を開始しました。 また、生産販売の取組みを町外にも推進を行い、近隣農協を含めた栽培と広域出荷に努めました。

ブランド「みついし花だより」の誕生
出荷は、当初道内販売から始まりましたが、生産量が増加するに伴い共選・共販を基本として東京・大阪を中心とする本州主要市場への花き出荷のウェートが大きくなりました。出荷箱には個選・共選とも「みついし花だより」ブランド名を入れ、共選については徹底した基準の検査体制を確立して、消費者に信頼を得るブランドの確立に努めました。
輸送の改善
販売量の増加は、市場までの輸送体制にも改善が必要となりました。それまでは、全量が飛行機による空輸輸送でしたが、平成9年から府県市場までの輸送についてトラックによる、チルド輸送の試験に取組み、輸送時間の管理方法の基準を作成して、トラック輸送が行える体制を確立しました。その結果、週3回の花き市場出荷に大量輸送を行う体制を確立するとともに、輸送コストの低減につながりました。
現在の集荷、市場出荷輸送体制は、花き市場の開市が月・水・金曜日なので出荷量の少ない時期の集荷は火・木・日曜日となり千歳から空輸します。出荷量の多い6月上旬から10月末までは、土曜日集荷を増やしてトラックのチルド輸送の併用を行っております。花の集出荷は、当初富沢事業所倉庫を改良して集出荷を行っておりましたが出荷戸数・出荷量の増加により、本桐の事務所近くに新たに農協が土地を賃借して、町が事業主体となり補助事業により、平成10年11月に野菜と花きの集出荷施設を建設竣工しました。
花き集荷施設の完成
施設の管理運営は農協が行い、補助残分を農協が賃貸料として町に支払いを行っております。 平成12年度には、生産者全戸に予冷庫を導入し、夏場における品質向上に努め花き販売額3億円を達成、平成13年2月24日に延出基幹集落センターにおいて、花き販売額3億円達成を祝う祝賀会を開催しました。その後、さらに生産販売数量が増加して、集出荷施設が手狭になり、個選、共選の集荷を分ける為、花き集荷施設の建設が検討され、町が事業主体となり補助事業で、平成18年12月、先に建設された横に新たな花き集荷施設が完成しました。この施設も農協が管理して、補助残を農協が賃借料として町に支払いをしております。
デルフィニウムと「みついし切り花品評会」
平成14年度より、「デルフィニウム」を中心として日々の管理技術の研鑽と、規格・品質の向上を目指し、道花き技術試験場・花き市場の外部関係者を審査委員に招き「みついし切り花品評会」を福祉センターで開催しております。品評会の表彰、審査講評終了後は、市場関係者からの市場情報や関係者との栽培技術等の意見交換を行っております。 入賞した花は、振興局を始め町及び関係機関に展示するとともに、その他は翌日即売会が行われ、売却代金を社会福祉協議会に寄付しております。
ホクレン夢大賞受賞
平成元年から花き生産に取組み、冷涼な地域特色を活かした「デルフィニウム」栽培に取組み、「みついし花だより」ブランドの共選体制を早期に確立するとともに、共同育苗体制を作り、花き出荷管理システム体制を整備した事と、農業後継者や新規参入者を増加させ、近隣町村の生産者を受け入れ広域出荷に取り組んだことや生産販売を始めてから一度も販売額を減少させないで全道一の産地を目指していること等が評価され、平成18年3月10日第12回ホクレン夢大賞農業者部門を「みついし花き振興会」が受賞しました。また、その翌年の平成18年度には、花き販売額6億円を達成いたしました。